2010年2月1日月曜日

POF

POFとは、光信号が通過するコア材にアクリルを、コア材を覆うクラッド材にフッ素樹脂を用いた光ファイバー。 石英系の光ファイバーに比べ安価で、曲げに強く折れにくいという特徴がある。このため、デジタル家電や自動車など、民生用の短距離通信用途に広く使用されている。 また、他のファイバーと異なり大口径で、ファイバー径が1mm、コア径が0.98mmのものが主流である。これくらい太いと端面の多少の汚れや傷、光軸のずれがあっても伝送が可能なので、光コネクタ等の光部品を安く作ることができ、また、加工に高度な技能を要しない。 光源には650nmの赤色光LEDが使われることが多いが、これは可視光なので、誤って光を直視しそうになっても危険を察知でき、安全性が高いといえる。また、赤外線をほとんど通さないことから、半導体製造装置や美術品照明などの冷光照明(光源に熱のない照明)に使用される。 POFは減衰が大きく長距離伝送には向かないため、通信事業者の基幹ネットワークなどには石英系のファイバーが用いられる。